医業継承問題

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キャリア

ある発表に向けての資料作りをしています。
医師の世界でも「継承問題」があります。

医業継承という分野の話で、特に地方の継承が問題となるようです。
まずは日医総研ワーキングペーパー の「医業承継の現状と課題」にはこのようなデータがあります。
https://www.jmari.med.or.jp/download/WP422.pdf

 

有床/無床診療所の地域別の後継者不在率では、東北地域が92%と高い傾向にあります。
九州は最も低い不在率ですが、それでも80%である点に注目です。
病院の後継者不在率も九州が最も低く、59.9%となっています。

やはり施設規模が大きくなると、なんとなく「継がなければならない」という圧力があるのでしょうか。

1996年〜2014年までの医療機関施設推移数を見ると、
病院は1000程度減に対して、有床診療所は12000ほど減で大きく差が出ました。
一方で一般診療所施設数は合計13000程度増加(つまり無床診療所が25000程度増?)しており、結果的に全体では12000程度増という結果になっています。

無医地区は2009年から2014年で減少していますが、
準無医地区は増加しています。

診療所の廃止施設数は2011年まで4400程度ですが、2014年には約1.5倍の6730まで増加しています。
病院は150程度と2011年から2014年での変化はあまり見られません。