訪問診療を選んだ理由!利用者たちの体験談集

医学知識

# 訪問診療を選んだ理由!利用者たちの体験談集

「病院に行くのが大変になってきた」「通院するのが困難」そんな悩みを抱えている方や、ご家族の介護をされている方にとって、訪問診療は大きな支えとなります。今回は実際に訪問診療を利用されている方々の体験談をもとに、訪問診療を選んだ理由や、その良さについてご紹介します。

## 通院の負担から解放された田中さんの場合

70代の田中さんは、足の関節が悪く、階段の上り下りが困難になってきました。バス停まで行くのも一苦労で、病院に行くたびに家族に送迎を頼んでいましたが、子どもたちは仕事が忙しく、毎回の通院が大きな負担になっていました。

「訪問診療を始めてからは、自宅で診察が受けられるので、移動の心配がなくなりました。先生が定期的に来てくれて、わざわざ病院に行かなくても薬をもらえるのがとても助かっています」と田中さん。

定期的な健康管理ができるようになり、体調の変化にも早く気づけるようになったそうです。

## 認知症の母親を介護する佐藤さん家族の選択

佐藤さんは認知症の母親を自宅で介護しています。認知症が進行するにつれて、病院での待ち時間中に母親が落ち着かなくなり、診察室に入るまでが一苦労でした。

「母は環境が変わると混乱してしまい、病院に連れて行くと大変なストレスになっていました。訪問診療に切り替えてからは、母親も慣れた自宅で診察を受けられるので、穏やかに過ごせるようになりました」と佐藤さん。

医師が自宅を訪問することで、実際の生活環境を見た上での適切なアドバイスをもらえるのも大きなメリットだと感じているそうです。

## 末期がんと闘う山本さんの在宅療養

末期がんと診断された山本さんは、残された時間を自宅で過ごしたいと希望していました。

「病院での治療を続けるか、自宅で過ごすかという選択をする時、訪問診療があることを知りました。おかげで家族に囲まれながら、好きな庭を眺めて過ごすことができています。痛みのコントロールもしっかりしてもらえるので、穏やかに日々を送ることができています」と山本さん。

訪問診療では、緩和ケアの専門知識を持った医師が、痛みの管理から精神的なケアまでトータルにサポートしてくれます。

## 複数の持病がある高齢の鈴木さんの場合

複数の慢性疾患を抱える鈴木さん(85歳)は、以前は異なる病院の複数の科を受診していました。

「心臓病、高血圧、糖尿病と、いくつもの病気があるので、週に2〜3回は病院通いでした。訪問診療に切り替えてからは、一人の先生が総合的に診てくれるので、薬の重複もなくなりました。何より、先生との会話が楽しみになっています」と鈴木さん。

複数の疾患を一人の医師が総合的に管理してくれることで、全身状態を考慮した適切な治療が受けられるようになったそうです。

## 訪問診療を選んだ共通の理由

体験談を伺った方々に共通していたのは、以下のような理由でした:

1. **通院の身体的負担の軽減**:移動が困難な高齢者や障害のある方にとって、通院の負担がなくなることは大きなメリットです。

2. **介護者の負担軽減**:家族の送迎や付き添いが不要になり、介護者の負担が大きく減りました。

3. **住み慣れた環境での診療**:特に認知症の方は、環境の変化によるストレスが軽減されます。

4. **生活環境を踏まえた診療**:医師が実際の生活環境を確認できるため、より実践的なアドバイスが受けられます。

5. **医療と生活の一体化**:医療が日常生活の一部として自然に溶け込み、ストレスなく継続できます。

訪問診療は単に「通院が難しい人のための代替手段」ではなく、患者さんの生活の質を高め、より適切な医療を提供するための選択肢となっています。天草市でも、天草松本クリニックをはじめとした医療機関が、地域に密着した訪問診療を提供しています。

通院が困難になってきた、または自宅での療養を希望される方は、訪問診療について、かかりつけ医に相談してみることをおすすめします。その人らしい生活を続けながら、適切な医療を受けられる環境づくりに、訪問診療は大きく貢献しています。